【新聞ウォッチ】神奈川県警、タイヤ直撃事故で三菱自動車を立件へ

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【新聞ウォッチ】神奈川県警、タイヤ直撃事故で三菱自動車を立件へ
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年10月16日付

●藤井総裁解任理由、国交省「財務諸表」外す。あす聴聞、総裁側、再開催を要求へ(朝日・2面)

●ガソリンから混合燃料へ2012年度に全面転換、環境省計画(朝日・3面)

●仕事と育児介護両立、厚労省がマツダに最高賞(朝日・37面)

●トラックひき逃げ事件、検察審査会「起訴相当」静岡地検が再捜査へ(朝日・38面)

●マツダ、「ファミリア」の後継発売、復活かけ「アクセラ」(毎日・10面)

●排ガス規制を都、千葉県がPR、東京モーターショー(毎日・24面)

●三菱自工を立件へ、タイヤ外れ歩行者直撃、業務上過失致死容疑、部品に欠陥か(産経・1面)

●マツダ、10車種投入へ来年度から4車台ベース、コスト(日経・13面)

●ホンダ、メキシコに高級車販売網(日経・13面)

●「クルマが変わる」東京モーターショー、IT使い安全・快適(日経・13面)

ひとくちコメント

昨年1月、走行中の大型トレーラーのタイヤ1本が外れ、直撃を受けた母子3人が死傷した事故で、神奈川県警交通部が、トレーラーを製造した当時の三菱自動車工業に対して業務上過失致死傷容疑での立件を視野に本格捜査に乗り出したという。きょうの産経が1面トップで報じている。

記事によると、タイヤ直撃での死傷事故は車軸とホイールをつなぐハブが破損し、ハブとボルトで結ばれているタイヤやホイール、ブレーキドラムが一緒に外れたことが分かった。ハブの破損は整備不良が原因ではなく、構造的欠陥によるものとの見方を強め、鑑定を進めているというもの。

産経の取材に対し、三菱側は「(摩耗や脱輪事故の原因は)ボルトの締め付け具合など外的なもので、ハブ自体に欠陥はない。横浜市の事故原因は、警察が捜査しているので何ともいえない」としている。

三菱自工といえば、3年前の「クレーム隠し事件」を思い浮かべるが、この事故が起きたのが昨年1月とはいえ、折から東京モーターショーの開催や秋の販売商戦たけなわのこの時期に、1面トップで大きく報じられることは再びイメージダウンにつながりかねないだろう。

《福田俊之》

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