新型『プロフィア』の直立したフロントマスクは、ただ直方体的に切り立っているのではなく、新しい方向性のエアロダイナミクスを求めた上でのフォルムである。
従来の日本のトラックは上方に行くにしたがって、幅、前後方向とも狭くなるキャブであった。これは、空気を上方にも向かわせる手法をとっていたからであり、サイドビューから見ると、フロントウインドウの傾斜角度が大きかった。
今回の新型『プロフィア』はキャブを円柱基調にし、空気をサイド方向に流すことで、無駄な乱気流をなくした。左右のコーナー部分は平面図で大きな弧を描いているのだ。そのためフロントがほぼ平面形状であっても、空力が優れているとデザイナーの関口裕治氏は言う。