コンパクトサイズに3列シートを与えた『シエンタ』。超扁平型燃料タンクから生まれたパッケージングと、コージー&リラックスをテーマにしたインテリアは、カラーリングと素材にトコトンこだわり、くつろぎの空間を演出している。
インテリア担当の第2トヨタデザイン部、江崎秀樹担当員は語る。「インテリアでもマルをモチーフに居心地のよい、シンプルであたたかみのある空間をデザインしました」
「インパネも従来のクルマ臭いものではありません。カラーリングとデザインをセットで考えました。センターをゆるやかにふくらませ、ダークカラーでライトカラーを挟みこんで、明るいセンターに機能をレイアウトする。これによって目線が高く見えます。また、カラーごとに新しいシボ(模様)を配して上質感を出しています」と語る。
モダンファニチャー感覚のシートにもパターンの上にツヤを与えて立体感を出し、カプセル型のドアトリムにも同じ素材を使っている。とにかく素材にこだわったインテリア。クルマなのにクルマ臭くない、そんな空間が今求められている。