ロンドン公共交通料金が4割値上げ! ……渋滞課金の“成功”で

自動車 社会 社会

ロンドンのケン・リビングストン市長は、2004年1月より、バスなどの公共交通機関の運賃を最大43%値上げすると発表した。今年2月に開始した渋滞課金の予想外の成功により、税収の不足が見込まれており、公共交通機関の整備にかける予算が足りなくるのを穴埋めするための措置だ。

ロンドン中心部から中心部外へのバス料金は、これまで70ペンス(131円)だったのが、来年からは1ポンド(188円)と増加する。また、地下鉄では、中心部のゾーン1内の運賃は、これまでの1.6ポンド(300円)から2ポンド(376円)へと25%増加する。

ただし、この値上げは、現金で運賃を支払う場合にのみ適用されるもので、ロンドン市が今月よりサービスを開始したプリペイド型の「オイスター・カード」利用者には、従来の料金が適用される。同カードは、駅の改札やバスの乗車口での混雑解消に役立つことが期待されている。つまり、運賃値上げをきっかけにして、プリペイド・カードの利用を促進させようというのが狙いだ。

同市では、これらの措置によって、バスで4200万ポンド(79億円)、地下鉄で3900万ポンド(73億円)の利益を2004年にあげることができると試算しているが、予定通りにいくかどうかは不透明だ。

《》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集