環境省は8日、IT(情報技術)を使い、燃費データにもとづくエコドライブのアドバイスを運転者に行う実証実験の結果を発表した。全国5地域で約100台の車両を使い、1カ月間実験したところ、アドバイス前と後では、車両平均で走行距離10km当たりの二酸化炭素排出量が(燃費に相当)5.8%減った。
国や自動車団体はエコドライブのPRを長年、続けているが、「実際にどんな運転をすると燃費が変わるのか、実績の測定が難しく、抽象的な表現にとどまっていた」(関係者)という。車種や運転方法によってバラツキがあるエコドライブの効果を、ITによって“目に見える”かたちにすることで、ドライバーの意識改革と温暖化対策につながりそうだ。
ちなみに実証実験では、平均燃費の算出や、実験車両間でのランキング表示など「e燃費」と同じコンテンツもあった。