今回のハードディスク(HDD)ナビ追加により、2DINモデルを6機種までに拡充したホンダアクセス『Gathers』(ギャザズ)ブランドのディーラー装着純正ナビだが、機種選定の決め手はどこにあるのだろうか。
ホンダアクセス・商品企画部の沼田昌彦主任は「弊社としてはオーディオも合せて現在6メーカーとお付き合いいただいておりますが、基本的な流れはどのメーカーが相手でも変わりません。私たちが希望する、純正にふさわしいと思われる機能の要望をメーカーに伝え、メーカーがそれに応じた仕様をこちらに提示します」
「最終的に提示された中で、私たちの要望に近いものを選んでいるので、HDDナビだからこのメーカー、DVDナビだからあのメーカーということではありません」
「私たちとしても“機能的な面で市販ナビに遅れることは許されない”というのがありますから、メーカーにお願いして可能な限り最新型を持ってきてもらうようにしています。今回ラインナップに加わったHDDナビは両方とも最新型ですが、ある程度の数が売れるようになったので、メーカーにもいろいろと配慮をしてもらっています」と説明する。
気になるのは、機能名称が統一されていないこと。CDに収録された音楽データをHDD内に圧縮して収録する機能は富士通テン製の『VXH-049C』では「ミュージックジューク」となり、クラリオン製『VXH-042C』では「ミュージックキャッチャー」となる。機能的にはこの二つは何ら変わらないのだが、名称が違うというのはユーザーも戸惑う。
これについて沼田主任は「今回は最新型を持ってくることを優先したため、機能名称は供給したメーカーが付けたものを継承しています。ギャザズとしても機能名称の商標を申請しているのですが、今回の発売には間に合わなかったのです。カタログでは変えられますが、ハードはそういうわけにもいかないですね。今後の課題です」としている。