日産自動車と日産ディーゼル工業は19日、小型トラック事業の強化を図るため、共同出資による開発会社を設立すると発表した(既報)。両社は現在、いすゞ自動車と提携して小型トラックを相互にOEM供給しているが、国内外で小型トラックの販売増を図るため、日産グループとしての開発力を高めることにした。
新会社は2003年秋に設立する計画で。最終的には資本金150億円、人員は140人とする。日産が85%、日デが15%を出資する。会見した日デの仲村巌社長は、「06年から07年にかけて新会社が開発した車両が市場投入される。世界での販売台数は年6万台規模になる」との見通しを示した。
共同開発による車両は、大半が日産ブランドとなる見込みで、国内では日デの上尾工場で生産される。また、日産のアンディ・パーマー商用車担当ダイレクターは、海外生産の検討も行っているとし、「中国では東風汽車との合弁会社も生産の候補になる」と述べた。
また、いすゞとは「引き続きメリットがあるテーマについては協議を続ける」(パーマー氏)としているものの、提携関係は解消方向となる。