気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2003年5月8日付●アジアの日本企業、肺炎苦境、トヨタ駐在員中国に戻さず(読売・3面)●ヤマハ発動機、売上げ初の一兆円突破(読売・8面)●ボルボが初のSUV(読売・11面)●中国高まる購買意欲、SARSに負けぬマイカー熱(朝日・12面)●4月新車販売、「フィット」3位、ミニバン「ウィッシュ」首位(朝日・13面)●米新車品質調査、トヨタが5年連続トップ(毎日・8面)●「スクーター免許」来年度にも新設、警察庁、AT型急増で(日経・1面)●独VW純利益67%減、1-3月戦争影響(日経・9面)●スタンレー電気、前期の純利益2.1倍、今期も1円増配(日経・14面)ひとくちコメント自販連が発表した4月の国内新車販売ランキングによると、トヨタ自動車の小型ミニバン『ウィッシュ』が初の首位となり、昨年度ナンバーワンのホンダの『フィット』が3位に後退した。きょうの各紙(日経は7日夕刊)が経済面でベストテンの順位表とともに取り上げているが、前月まで7位と健闘していた三菱自動車の『コルト』が16位とベストテンから姿を消した一方で、トヨタの『アルファード』が12位から7位に急浮上したため、その結果、メーカー別ではトヨタが6車種ランク入りした。しかも、前月と同じ2位の『カローラ』を除くと、ベストテン入りした5車種すべてがランクアップしている。ベストテン入りしているとはいえフィットや日産の『マーチ』、マツダの『デミオ』が順位を下げたのとは対照的である。きょうはトヨタの2003年度の決算が発表されるが、連結経常利益が1兆5000億円に迫るという過去最高益に達する模様。他社を寄せつけないトヨタの底力が決算と販売の数字にもあらわれている。