デジタルコンテンツ協会(DCAj)が発表した、2002年度の「デジタルコンテンツグランプリ」で、トヨタ自動車の自動車向け情報提供サービス『G-BOOK』がビジネス部門の「プラットホーム賞」を受賞した。
デジタルコンテンツグランプリは、デジタル産業の活性化のため、DCAjが経済産業省と共同で開催しているもので、今年で17回目を数える。デジタル技術を駆使した、優れた作品とその制作者を表彰する。
G-BOOKは、昨年10月に発売した新型車トヨタ/WiLL『サイファ』に搭載した車載情報サービス。同モデルは月間販売計画の1500台に対し、1月末までの累計販売台数が1万台に達した。トヨタによると、このうちの8割がG-BOOKのサービスを同時に申し込んでおり好評だという。
トヨタは、同サービスを、富士重工業(スバル)にも提供することで合意し、2月に発表した。トヨタ車以外のメーカーがG-BOOKの利用を表明したのは富士重が初めて。トヨタは「他メーカーからも打診を受けている」といい、車載情報サービスの国内標準になる可能性も秘めている。