今回発表された『楽ナビ』は低価格化が進むHDDメディアの採用は見送った。しかしDVDモデルとしての熟成だけでなく、新機能の採用に意欲的だ。DVD再生ができるDVDナビはたくさんあるがDVD[楽ナビ]は一味違う。
「楽ナビの普及機としてのポジション、HDDの調達コストなど考えるとHDDの採用はあまり考えませんでした。ならばDVD機としてのポテンシャルを最大限に発揮しようというアプローチです」と語るのは、ハード面の開発を担当したモーバイルエンタテイメントカンパニーの高木晴彦氏。
「DVDドライブがひとつだとDVD再生中はナビとして使えないという問題点を『メモリーナビモード』で解決し、さらにドライバーがナビとして使っている間も後席でDVD再生画面を見ることができる『キッズモニ』がついたモデルをラインナップさせました」(同高木氏)
PC用のDVD-R/-RWドライブやDVD録再ビデオデッキなども発売するメーカーだけあり、ユーザー自身が「焼いて作った」DVDビデオ(DVD-RやDVD-RWにビデオフォーマットで焼きこんだもの)やテレビを録画したDVDを車内に持ち込んで“楽”しむこともできる。