ダカールラリー(正式名称:テレフォニカ・ダカール2003)は8日、リビアのガーダメス−ガート間691km(うちSS=競技区間584km)を走行、ステファン・ペテランセル(三菱)がトップタイムで総合1位とし、2位の増岡浩(三菱)に12分21秒の差をつけた。3位は篠塚建次郎(日産)。この日はマラソンステージの初日、そしてルートはリビア砂漠の砂丘群。1989年大会では多くの参加者がその日のうちにビバークへ到着できなかった。CP1(最初のチェックポイント)では増岡が約1分ペテランセルを上回るトップタイムだったが、360km地点のCP2までに増岡はミスコース、総合2位に。「まだ差は12分なのでワンチャンス逆転だ。明日(9日)は手堅く行く。ロスを取り戻そうとして失敗することは多いが、気持ちを切り替えしっかり走る」と増岡。ペテランセルも「この差はないに等しい」という。「これから長い砂丘もあるし、パンクを2回したらそれで終わりだ。自分のペースで大事に走る」。2台の三菱パジェロエボリューションは突出して速いようだ。SS3番手、総合5位のバタネン(日産)は「あの2台は特別。昔のプジョーやシトロエンのようにWRCのマシンを参考に作ったものだろう」と語る。87年から91年にかけて自らがその“砂漠のF1”に乗っていたバタネンだから説得力がある。大きなチャンスを生かせなかった、と肩を落とすのは総合3位の篠塚。「CP1の近くで増岡に追いついた。これはいけると思ったら砂丘でスタック、さらにエアジャッキが動かない。そのあともミスコースしたりで散々」。次第に上位へ進出してきているのはフォルクスワーゲン『ターレック』のステファン・アンラールとユタ・クラインシュミット。総合8、9位でクラインシュミットはこの日5番目のタイムをマークした。■8日、第7レグ終了時総合成績マルセイユから2860km走破シャルムエルシェイクまであと5716km1:ペテランセル/三菱パジェロエボリューション(2) 10時間48分57秒2:増岡浩/三菱パジェロエボリューション(2) 12分21秒3:篠塚建次郎/日産ピックアップ(2) 51分20秒25:浅賀敏則/トヨタ・ランドクルーザー(1) 4時間17分54秒36:片山右京/トヨタ・ランドクルーザー(1) 5時間08分15秒62:尾上茂/スズキ・エスクード(2) 8時間16分55秒1位のタイムは第2レグSS2からの合計所要時間とペナルティの合計、2位以下のタイムはトップとの差、(1)=プロダクション部門、(2)スーパープロダクション部門●こいつはいいぞ?! メールマガジン「デイリーニュースランキング」では毎日の記事の中からオートアスキー編集部が選んだおすすめ記事をランキングにしてお届け。クルマライフのトレンドをキャッチアップ!---