気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年12月24日付
●ホンダ「アコード」などにも搭載、ハイテク安全車実用化、車線逸脱前に警告(読売・27面)
●大和証券SMBC、オギハラに出資、年内最終合意へ(毎日・10面)
●東京外環道特集、32年の凍結を経て、来春めど計画策定へ(毎日・20、21面)
●日産自動車、新車へ赤外線を探知する警報センサー搭載へ(産経・10面)
●北京現代汽車、初の乗用車「ソナタ」発表(産経・10面)
●ETC高速道全料金所に完備、前倒し来年度中、全国1300カ所(産経・11面)
●トラック各社、ディーゼルエンジン、V型の生産縮小、中止、環境対応厳しく(日経・9面)
ひとくちコメント
高速道路の料金所で止まらずに支払いできるETC(ノンストップ料金収受システム)の普及・拡大をはかるため、政府の平成15年(2003年)度予算でも大盤振る舞いされることになった。22日に行なわれた塩川正十郎財務相と扇千景国土交通相との閣僚ベースでの復活折衝で65億円の普及事業費が認められたもの。
23日の各紙の朝刊で大きく取り上げられていたが、具体的には、高速道で利用距離が300kmを超す利用者のうち、ETC搭載車に限り通行料を最大20%割り引く。例えば、東京—福岡の約1000kmを利用した場合、普通車で2万2500円の通行料金が約4000円安くなる。同時に、きょうの産経などにも掲載されているが、全国に約1300カ所ある高速道のすべての料金所に、来年度中にETC専用ゲートを完備する予算も盛り込まれることになったという。
ただし、ETC普及のネックは、一般のドライバーが約3万円もする別売りの車載器の購入を嫌っていることである。1ゲート新設の工事費用が約2億円といわれているが、そんな予算が認められるなら、まじめに自動車諸税を納めているドライバーには無料で車載器を取り付けてもらいたいものである。