気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年12月10日付
●総合規制改革会議、燃料電池車認定を緩和へ(読売・2面)
●数字で回顧、1兆円、トヨタの経常利益、コスト「さらに半減を」(読売・8面)
●道路公団改革推進委最終報告、民営化再び火花、首相VS道路族(朝日・4面)
●電通発表、今年の話題商品、キーワードは「オフバランス消費」(朝日・11面)
●日本経団連、政治献金指針策定へ、受け皿団体新設も(毎日・9面)
●欧州へ攻勢「専用車」好走、トヨタ、ホンダ「好み」がっちり(東京・8面)
●トヨタ「ヴォクシー」の特別仕様車発売(東京・9面)
●新日本石油、出光興産提携、相互融通し設備廃棄(日経・1面)
●フィアット、5600人削減を開始、労組はスト、全面対決(日経・9面)
●セキュリティー機器開発の加藤電機、盗難車追跡システムを精度アップ(日経・13面)
ひとくちコメント
今年もあと20日。紙面では「この一年を振り返って」などというのテーマの企画が目に付く。読売は「2002年の経済ニュースを象徴的な数字を挙げながら回顧する」という特集をスタートさせたが、きょうは「1兆円」。2002年3月期の連結決算で日本企業初の「経常利益・1兆円」を達成したトヨタ自動車を取り上げている。
一方、電通の消費者研究センターが、今年の話題・ヒット商品の傾向を分析した結果を発表。きょうの朝日などが掲載しているが、それによると、キーワードは家計のバランスシートとは別の発想で蓄えたお金で買い物をする「オフバランス消費」。このなかには、デザインにこだわったスタイリッシュ小型車などもあてはまるという。
日経も「2002年ヒット商品番付」をまとめたが、東西の横綱は「丸ビル」と「カメラ付き携帯電話」。ここにも小型車の日産『マーチ』とトヨタ『ist』(イスト)が前頭に浮上した。クルマは、もはや“必需品”ではなく、マンネリ化している日常生活にささやかな変化や刺激を与える「オフバランス商品」というわけだ。