気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年11月28日付
●高速道路料金1割下げ、公団民営化と同時に(読売・1面)
●いすゞ、再建計画承認、中国の「トラック」に重点、GMの世界戦略の一環(読売・8面)
●軽ワゴン車、値下げ競争、コンパクトカーと競合、売れ行き減(読売・11面)
●トヨタとアイシン高丘、「廃車」分離再生プラントの実証実験開始へ(毎日・8面)
●大型トラック、きつい不況風、4社体制限界? 海外に“復活”賭ける(産経・9面)
●日本の底力、トヨタ自動車の「自動車生産方式」(産経・9面)
●東名の飲酒死亡事故、きょう命日、悲しい報告(産経・31面)
●ルノー・ジャポン、高級クーペ「アヴァンタイム」を発売(東京・8面)
●自工会発表、10月自動車輸出前年同月比6.8%増(東京・8面)
●ヤナセが輸入業撤退、GM2車種返上、小売りに集中(日経・13面)
ひとくちコメント
ワゴンタイプの軽自動車の値下げが相次いでいると、きょうの読売が報じている。排気量が1500cc前後のコンパクトカー市場に乗用車メーカーが次々に新型車を投入し、激しい販売合戦を展開しているあおりで、大苦戦しているためだという。
ホンダの『That's』(ザッツ)が6万1000円の値下げ、ダイハツの『ムーヴ』が最大5万1000円下げ、スバルの『プレオ』が前モデルよりも15万2000円も値下げしたという。ワゴンタイプの軽自動車はサイズも大きいが値段も高めに設定している。燃費効率と税制面での優遇措置は受けられるが、パワーや安全面ではコンパクトカーよりもメリットが少ない。
ホンダでも年間販売台数で初の日本一に輝くとみられる小型車の『フィット』の快走を尻目に、軽自動車の不振が際立っている。各社とも値下げに踏み切ることで、巻き返しをはかる狙いのようだが、デフレが浸透している時代に、値下げ作戦だけではインパクトに欠ける。