兄ミハエル(フェラーリ)とともにラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ)のマネージャーを務めるウィリー・ウェーバーが、チームでのラルフの扱いが不当であると語った。
デビュー3戦目のブラジルGPでミハエル・シューマッハをオーバーテイクして以来、打倒シューマッハの一番手と賞されるようになったチームメイトのフアン・モントーヤ。先日のナイジェル・マンセルを始めとして、モントーヤを未来のチャンピオン候補と見る人は数多い。しかしウェーバーによると、ウィリアムズが必要な材料をそろえてくれさえすれば、ラルフこそがミハエルを倒すことができるドライバーであるという。
「フェラーリとウィリアムズは全く異なった世界だ。ウィリアムズでは決断を下す人間が多すぎる。物事が複雑になってしまうし、ラルフにとってもよくない。ラルフはわずかデビュー3戦にしてボスたちから未来のチャンピオンと評価されるヒーロー(モントーヤの事)の横で仕事をしなければならない。それは正しいとは思わないし、ラルフにとっても理想的ではない」
「ウィリアムズはモントーヤばかり保護するのは、いいはずがない。もしふさわしいマシンさえあれば、ミハエルに挑戦するのはラルフだ。モントーヤじゃない。我々の目的は一つ。契約が切れる2004年までにウィリアムズBMWに乗ったラルフ・シューマッハがワールドチャンピオンになることなんだ」と力説した。