トヨタ自動車、デンソー、日本電気(NEC)が発起人となって準備を進めてきたインターネットITS協議会が、29日に設立総会を経て活動を開始した。インターネットの通信方式を利用したオープンな基盤づくりとITSビジネスを研究し、2004年度以降に大規模デモを展開する計画だ。
同協議会は2000年11月に開催された「IT戦略会議・IT戦略本部合同会議」で提唱され、設立準備が進められてきた。参加企業は、国内外の自動車メーカー、情報・通信関連の産業など90社に上る。同協議会はインターネット方式の共通基盤を構築することで、幅広いITSビジネスの創出を狙っている。協議会には4つの部会があり、基盤構築や具体的なビジネスの検討を行っていく。
協議会のプロジェクトには、警察庁、総務省、経済産業省、国土交通省の4省庁も行政の立場からアドバイスするという。各省庁の思惑がぶつかり合う場面も多くあると見られ、ユーザーのためのITSが本当に実現するかどうか、協議会の舵取りにかかっている。
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