三菱は小型トラック『キャンター』に新開発のパラレルハイブリッドと、オートマチックトランスミッションを組み合わせた『キャンターHEV』を出品している。
エンジンには新開発のコモンレール式クリーンディーゼルを採用、これに35kwの高効率モーターを組み合わせるパラレルハイブリッドとなっている。特長的なのはトランスミッションにオートマチックを取り入れたこと。しかもエンジンとモーター、それにミッション機構を全て一体化していることだ。
三菱ふそうトラック・バスカンパニーで駆動系を設計する河野洋一郎さんは「全てのシステムを一体とすることで小型軽量化を実現している。またオートマチックを採用したことで、細やかなコントロールができるようになった。ベテランでなくとも燃費を重視した走行が可能となったのは、トランスミッションをオートマチック化したおかげともいえる」と説明している。
想定する用途はコンビニエンスストアへの商品配送用で、市販化は2年後を目標にしているという。価格は現段階では未定。