【ケンウッド秋冬モデル】夢の実写ナビ「スカイクルーズビュー」に謎の5都市

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【ケンウッド秋冬モデル】夢の実写ナビ「スカイクルーズビュー」に謎の5都市
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今回発表されたケンウッド・カーナビ秋冬モデル『HDZ-2570iTS』『HDX-700』の機能の中で、最も特徴的な機能は「スカイクルーズビュー」という、新しいタイプの地図画面だ。高分解能の写真データを用いているが、通常の地図と同じように経路誘導表示もなされる。

イスラエルのフライオーバー・テクノロジー社が開発した高精細な写真地図をベースに、デンソーが簡略化などのリファインを施したもの。航空写真のデータを数値化し、それぞれに基準座標を持っている。隣接する別のマップに移動する際には、「基準座標からどのぐらい、どの方向に動いたか」を瞬時に演算し、シームレスに表示する仕組みだ。

縮尺や視点アングルの切り替えも、同一のデータを使って演算処理することで対応できるが、その反面、動作に大きなCPUパワーと、大容量のデータストレージを必要とするため、カーナビへの搭載は難しいと考えられてきた。

今回の搭載にあたっては表示の最適化などで全体容量を圧縮。あるゆる角度から撮影した複数枚の写真を用い、どの方向からも見ても違和感の無い精巧なデータを作るのではなく、基本的には1枚の写真から必要なデータを作り上げている。さらには演算で求められた地点データの上に、線画(通常の地図)と同様の誘導路をレイヤーとして重ね合わせることで、写真を使った誘導案内を可能とした。

元データを減らすことでCPUへの負担を抑え、ハードディスクの採用で巨大化する容量問題も解決。この二問題を解決したことで、ようやくナビへの搭載を実現化している。

スカイクルーズビューでの表示が可能なのは政令指定都市が中心だが、なぜか長崎県佐世保市、愛知県の刈谷市と知立市、豊田市。東京都の八王子市がそれに加わっている。この理由としてカーエレクトロニクス事業部の紺野宏貴さんは「佐世保はハウステンボスの上空映像がキレイで、機能のエンタテイメント性を表現するプレゼンテーションを目的として採用しています。刈谷、知立、豊田はデンソーさんのお膝元で、実験中のデータがそのまま生き残ったという感じ。八王子も中心部ではなく、弊社の近隣が中心なのは開発の途中で使用していたためです」と真相を告白した。これらは当初、削るという提案もあったのだが、結局そのまま採用となったようだ。

《石田真一》

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