GM(ゼネラルモーターズ)は、5速オートマチックトランスミッションの「ハイドラマチック5L50-E」を開発した。2004年モデルのキャデラック『XLR』、『SRX』に搭載する予定だ。
この新しいATは、ドライバーの選択によってATからクラッチレスの5速マニュアルトランスミッションに切り替えが可能で、ドライバーがシフトレバーをDSCモードに入れると軽いボタン操作でシフトアップ・シフトダウンを行うことが可能。欧米では当たり前のシステムだが、GMがこうしたトランスミッションを採用するのは初めて。
また、PALと呼ばれる機構で、シフトアップ動作を抑制しながらエンジンブレーキ力を維持しながらスポーツドライビングが可能。システムがコーナーに進入する直前に車速の低下を検知すると最大で2速のシフトダウンを行う。
このほか、トランスミッションを制御しながら横加速を受けた状態でも自動的に最適なギアを選択する。スロットルが再びオンになった時、すぐにパワーを取り戻せるようエンジン回転数制御とほぼ連動してシフトダウンを行う。