21日まで横浜市神奈川区のマツダR&Dセンター横浜で「新型デミオとその技術展in横浜」が開催されている。さる1日、その一環で開発担当者による講演会が開催され、開発主査、チーフデザイナーを含む開発メンバーが新型『デミオ』について語った。
新型デミオはホンダ『フィット』や日産『マーチ』などのライバルと比較して重い……、と書かれることに開発責任者の藤原清志・主査は不満だ。「フォルクスワーゲン『ポロ』と比べたら同じか軽いぐらいなんですよ。ポロをほめるジャーナリストはいても、そのことは誰も書いてくれない。デミオっていいね、でも重いね、となっちゃう」
これにはブランドが培ってきたイメージも影響している、と藤原主査は認める。「例えばトヨタ・クォリティには定評があります。モデル発表後にマイナーチェンジを重ねて品質の向上を図りますが、その結果、当初より車重が重くなっている車種があります」
「ただマイナーチェンジなので媒体にあまり露出せず、その事実は目立たない。いっぽうマツダは車重が重くなっても最初からきっちり作り込んでから発売しないと、マツダはだめだね、とくる」。もっと広い目で見て、バランスのとれた評価を、というのが藤原主査の要望だ。