新日本石油は11日、千葉市花見川区のセルフ式ガソリンスタンドで配管工事のミスからハイオクとレギュラーを取り違えて発売していたことを関係省庁に届け出た。オクタン値の違いのみで実質的なトラブルは起きないと考えられるが、同社では今年2月下旬以降にこのスタンドを利用し、ハイオクを給油した客を対象に損失額をプリペイドカードでの返金作業をすでに開始している。
トラブルが発覚したのは千葉市花見川区幕張町にある「メテオ幕張インターSS」で、同スタンドがセルフ式として新装オープンした今年2月26日から7月24日までに給油した分で問題が生じていた。改装工事の際、地下の給油タンクと地上の給油機間の配管を誤り、ハイオクにレギュラーのパイプを接続し、レギュラーにはハイオクのパイプをつなげるというミスが生じた。ハイオクを給油したつもりでも、実際にはレギュラーガソリンだったわけで、1リットルあたりの差額約10円分が客の損害となった。
発覚は客の「ハイオクなのにパワーが上がず、たまにノッキングする」という申告が複数寄せられたためで、タンクの経路を調べた結果として配管接続ミスが発覚。関係省庁にトラブルの通告を行った。
約5カ月間にハイオクと称したレギュラーガソリンを784キロリットル販売しており、7月末からプリペイドカードによる返金作業に応じているが、これまでにほぼ終了しているという。