日産自動車は、マーチに新開発の4WDシステム「e-4WD」を搭載したモデルを追加して5日から発売した。電気モーターを内燃機関と併用した4WDで、燃費改善、室内スペースを確保した。東北・北海道地区など、降雪地域を中心に販売を促進する。
e-4WDは、コンパクトな4WDシステムで、前輪駆動(ガソリンエンジン)をベースに後輪をモーターで駆動させ、必要な時だけ4WDとして作動する。エンジンに取り付けた発電機を制御しながら、後輪をモーターで駆動させる。車体後部に搭載された小型モーターで後輪を駆動させるため、従来の4WDに必要だったプロペラシャフト、トランスファーが不要となり、室内スペースを犠牲にすることなく4WD化を実現した。
これによってフリクションの低減による燃費の向上も図った。従来の4WDだと2WDと比べて燃費が5〜6%悪化するが、e-4WDは3〜4%の悪化にとどまる。システムはスイッチ操作で、4WDと2WD駆動を選択できる。
電気モーターで駆動するため、タイムラグの無い4WD制御と前後輪のトラクションコントロール機能と、車輪空転やレーンずれが少ないスムーズで安定した発進性能・走行安定性も実現した。
価格は、2WDと比べて18万円アップで、「14e-four」が150万円。
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