日本自動車工業会は19日、低硫黄軽油の使用について今月下旬からちらしやポスターを使った理解促進活動を実施すると発表した。PM(粒子状物質)低減装置を取り付けた車両は低硫黄軽油を使用することが必要になる。
ディーゼル車から排出されるPMや黒煙を大幅に減らすには軽油に含まれる硫黄分を減らすことが必要になる。このため石油業界は硫黄の濃度を従来の500ppmから50ppmへと低減した低硫黄軽油の供給をまず都内から開始することにした。
これを受けて自工会は低硫黄軽油の使用に関する注意事項について周知を図ることにしたもの。PM低減装置を取り付けた車両には必ず低硫黄軽油を使用することを求める。硫黄分の多い従来タイプの軽油を誤って給油しないよう車両には「S50」と記したステッカーを貼付する。
また、長期使用車に関しても低硫黄軽油使用について燃料漏れのチェックなど日常の点検を励行するよう呼びかける。劣化したゴム製シール材(Oリング)を使用していると燃料漏れの可能性があるという。