気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年6月28日付
●長丁場続出、株主総会ピーク、陳謝と決意に終始(読売・10面)
●国土交通次官に青山俊樹技監昇格へ(読売・11面)
●ガソリン価格上がらない? 円高、スタンド競争過熱(読売・13面)
●マツダ、中国製部品の活用検討、ブース新社長、コスト3割減に意欲(朝日・11面)
●トヨタ、衝突事故を直前に察知する新安全装置開発(朝日・11面)
●コラム・「ひと」、愛知万博1000日前、PRに努める豊田章一郎会長(毎日・2面)
●スズキ、大宇新会社の出資は14.9%、正式発表(東京・8面)
●コラム「回転いす」、ゴーン・日産社長「構造改革の成果見えない」と日本政府に注文(日経・9面)
ひとくちコメント
「闘い終わって……」といっても、決勝戦と3位決定戦が残っているワールドカップのことではない。昨日ピークを迎えた3月期決算企業の株主総会のことである。サッカーなら90分、それでも決まらなければ15分ずつのVゴール(ゴールデンゴール)方式で決着する。
ところが、株主総会のほうは、株主からの質問が終わらなければエンドレス。議長役などはトイレ休憩も認められず、紙おむつ着用も少なくないという。きょうの読売など各紙が総会を終えた主な企業の出席株主と所要時間などを掲載しているが、最も長丁場となったのが雪印乳業の185分。原発問題を抱える中部電力(181分)、東京電力(171分)などもロングラン総会だった。
自動車関連でも、ゴーン社長が欠席した日産が162分、ホンダ(110分)、トヨタ(104分)、いすゞ(70分)なども1時間を超え、かつての“シャンシャン総会”では終わらなかった。