気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年5月23日付
●トヨタVS日産、高級ミニバン対決、“二強時代思い出す?”(毎日・8面)
●豪州、主力輸出品、羊から車へ様変わり(朝日・12面)
●「けいざい独言」「トヨタ型」か「ホンダ型」(産経・8面)
●円高警戒、自動車、電機は静観「1ドル=125円前後想定済み」(東京・9面)
●F1レース、トヨタに新スポンサー、レコード会社のエイベックスと契約(東京・17面)
●モナコGP、26日スタート、名勝負数々(東京・17面)
●東京陸運、数年前から不正車検の疑い(東京・27面)
●外国企業の上場廃止止まらず、ボルボも東証廃止(読売・10面)
●ガソリン、また値上がり、レギュラーが1リットル101円に(読売・13面)
●国土交通省、高速道路の規格、片側1車線も認める方針(日経・5面)
●日産ディーゼル、2002年3月期、営業利益前年比9%減(日経・17面)
ひとくちコメント
日産自動車の新型『エルグランド』に続き、トヨタ自動車も高級ミニバン『アルファード』をきのう発表、トヨタはそのCMに世界的な人気俳優のジャン・レノ氏を起用するなど、久々の「ライバル打倒」(産経)に燃える。きょうの各紙は「二強時代思い出す?」(毎日)「看バン対決」(東京)といったタイトルで、注目の“伝統の一戦”の行方を占う徹底比較の記事を中心に掲載。
そんな活気づく話題とは正反対だが、東京が「東京陸運で不正車検」という気になる記事を報じている。第一報は22日夕刊で掲載、きょうも社会面で「数年前から特定の検査官を指名して不正に合格させていた」と続報している。きょうは読売や朝日なども取り上げている。
国土交通省によると、所轄の東京陸運支局で運転席と助手席の左右の窓ガラスに遮光フィルムを張ったなどの複数の改造車をパスさせたというもの。その検査官は、「(改造業者の)ゴリ押しに負けた」と説明しているそうだが、そんな体たらくの役人の言訳は聞きたくもない。