前週末の米国株安を嫌気し、全体相場は続落。決算発表を気にした動きとなっており、自動車株は高安まちまちとなった。
トヨタ自動車が、前週末比30円高の3540円と続伸。この日発表した前3月期の業績は、連結売上高、経常利益ともに2ケタの伸びで、日本企業として初の経常利益1兆円台乗せ。今期も過去最高益を更新しそうだが、持ち合い解消の売りが控えており上値は重い。
三菱自動車工業、日野自動車工業の両社が黒字転換を果たしたが、株価の動きは好対照。3期ぶり最終黒字の三菱自は、今期が11年ぶりの最高益更新見込みとあって、9円高の398円と続伸。4年ぶり黒字化の日野は、買いが一時的で結局は8円安の360円で引けた。
スモールカーの積極展開が報じられた日産自動車は、9円高の997円と5日続伸。好実態を評価し、国内証券が目標株価を1200円→1400円と上方修正したもよう。一方、ホンダ、スズキと富士重工業がさえない。