クルマのダッシュボードをじっくり見ていると、表面には非常に細かな凹凸模様が付けられていることがわかるが、これを“シボ”という。「インテリアにおける『ist』(イスト)のプレミアム感はこの“シボ”にまでこだわった」そうだ。
そう説明するのは、インテリアを担当した豊田自動織機製作所・自動車事業部・技術部デザイン室デザイングループ、ワーキングリーダーの兵藤光徳担当員。
「今までプレミアム感を演出するには、木(ウッド)や皮(レザー)が用いられてきたが、コンパクトでありながらプレミアムという、istにおいては“シボ”や“金属加飾”にプレミアム感を求めた」
シボに関しては「このクラスだと“レザー風”のシボを付けることが多かったところを、デザイナーがスケッチを繰り返して、この幾何学的なシボによって、プレミアム感を出した」そうだ。
金属加飾は、随所に施された金属調のアクセントを指すが「効果的に配置することにより、統一感を持たせて、質感の高さを演出した」という。