日本自動車工業会が発表した2001年度の福祉車両の販売実績は前年度比16.5%増の3万3784台となり、台数は少ないものの、依然として高い伸び率を示した。福祉車両市場は拡大傾向にあり、95年度から軽自動車の本格参入と小型市場でのシートリフト・回転シート付車の投入に伴う高齢者向け需要の顕在化で、高い成長水準を維持している。
01年度の特徴は、軽自動車は低価格で女性にも扱いやすいことから車いす移動車を中心に伸びている。台数は7780台で同48.3%増だった。
バスは同26.1%増の3698台だった。交通バリアフリー法が施行されたことから、路線バスを中心に需要が顕在化した。
小型車は同7.0%増の2万2206台。2000年4月の介護保険制度導入で福祉施設への送迎用1BOXワゴンやマイクロバスの需要が99年度に大きく伸びた反動減があったものの、高齢者の増加などで、車いす移動車を中心に順調に伸びた。