米国株安を嫌気し安く始まったが、年金マネーの流入観測が広がったことで急上昇。全体相場は3日続伸となった。財務省高官の円高をけん制する発言を警戒する声もあるが、自動車株は比較的堅調な動きとなった。
マツダが、前日比6円高の334円と3日続伸。国内メーカーで初めて開発・生産部門を一体化した体制に変更し、新型車の開発期間の短縮化を図る方針。米フォードとの連携でコストダウンに力を入れており、業績の改善に期待する買いが入っている。
三菱自動車工業が反発し、スズキ、富士重工業もしっかり。トヨタ、三菱自が3月の米新車販売で過去最高を記録したが、トヨタは前日比変わらずで株価には反映されなかった。
一方、日産自動車が16円安の940円と反落。前日年初来高値を更新したとあって、利益確定の売りが先行する展開となった。下値には買いが着実に入っているが、1000円台到達には新規材料待ちの状況だ。いすゞもさえない動き。
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