新型『ステージア』の最大のウリは、ステーションワゴン最強の走行性能だろう。その動力の源となるのが、大幅な改良を受けたVQ型V6エンジンだ。
パワー面でのフラッグシップ機種は2.5リットルターボの「VQ25DET」になる。VQエンジンは大半が直噴ガソリン方式に切り替わっているが、VQ25DETはノーマルインジェクション方式を踏襲。大風量タービンと樹脂タンク式大型インタークーラーの採用で、最高出力280PS、最大トルク41.5kgmを達成。これは現行『スカイラインGT-R』の「RB26DETT」ツインターボエンジンと出力で同等、最大トルクでは上回るという、2.5リットルとしては国産最強のスーパースペックで、スポーツセダンのスカイラインに搭載してほしくなるほどのスポーツエンジンだ。
自然吸気エンジンは、現行スカイラインと共通。3.0リットルの「VQ30DD」(260PS/33.0kgm)と2.5リットルの「VQ25DD」(215ps/27.5kgm)がある。トランスミッションはすべてマニュアルモード付きATで、ターボと3.0リットルは5速、2.5リットル自然吸気は4速となる。