気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年10月18日付
●日米自動車協議開始へ基本合意(朝日・11面)
●東京モーターショー27日公開、キーワードは「世界戦略、低燃費」(朝日・13面)
●日産、今度の「マーチ」はハイブリッド四駆、後輪用電気モーター搭載(毎日・9面)
●セーフガード、本発動回避へ協議、日中担当相が早期開催で一致(毎日・9面)
●スズキ、燃料電池でGMと共同開発へ(東京・8面)
●国土交通省、自動車重量税還付制度を導入へ(日経・18面)
●米フォード、7—9月期決算連続赤字、テロで販売拍車(日経・9面)
●日産、再建計画前倒し達成へ、負債7000億円に圧縮(日経・11面)
●パイオニアなどカーナビ16社が新規格、地図情報をネット経由で更新(日経・15面)
ひとくちコメント
千葉市の幕張メッセで27日から一般公開する第35回東京モーターショーの出展内容が国内の各メーカーから一斉に発表された。きょうの各紙もその概要を経済面で大きく取り上げている。
なかでも話題を呼びそうなのがトヨタとソニーが共同開発した『pod(ポッド)』。IT技術を軸に「運転者の気持ちを車自身が色で表現」(産経)する遊び感覚の近未来カーだという。朝日が「キーワードは世界戦略、低燃費」と報じているように、展示の主流は小型車という。だが、日経によると「新車販売の落ち込みが目立つなか、消費者にいち早くアピールするための発売近い新型モデルを多く公開する」というのも今回の特徴のようだ。
ただ、気になるのはテロの影響。「大きな荷物を持つ入場者などは、荷物のチェックも行なう」「コンパニオンの衣装は地味になる」と毎日が伝えている。時節柄、所轄の県警本部がピリピリするのはやむを得ないが、各社の自主判断に委ねるとはいえ展示コーナーを彩るコンパニオン嬢の「ヘソ出しルック禁止」(奥田碩・自工振会長)は少し過剰反応ではないだろうか。もっとも、真面目なカーファンは気が散らないでコンセプトカーなどを眺められるのも悪くはないが……。