トヨタがリリースするWiLLブランドの第3弾モデル、『VC』が東京モーターショーで初披露される。コンセプトは「遊び心と本物感」という漠然としたものだが、その中身をみると、バリバリのIT対応モデルであることがわかる。
トヨタの新世代ネットワークサービス、G-BOOKにアクセスできる端末をセンターコンソールに設置。G-BOOKとはPDA、PC、携帯電話などの端末にトヨタのインターネットコンテンツプロバイダ、GAZOOがさまざまなコンテンツを配信するというもの。
G-BOOKのディスプレイはタッチパネル付き6.5インチTFT液晶で、フルカラー表示対応。MP3ミュージックデータ、ゲームなどがダウンロードでき、Eメールの送受信も可能。またリアルタイム交通情報、ショッピング&グルメガイド、タウン情報などがナビゲーションに連動する形で利用可能だ。これらのダウンロードはVCに搭載した通信システムAir、PCやKIOSK端末上のダウンロードデータをセーブしたSDカードなどを使用して行う。
高度なネットワーク端末を装備するため市販価格は安くはないと思われるが、クルマ自体はヴィッツベースであることから、極端に高くもないだろう。カーコンピューティングの時代は、もう目の前に迫っているのだ。