1997年、フォルクスワーゲン(VW)の社長フェルディナント・ピエヒ氏は、メルセデスベンツ『Sクラス』に対抗するハイテクサルーンの開発を発表した。平凡なサルーンしか作ったことのないメーカーが、メルセデスベンツの技術とハイクラス・イメージに対抗しようというのだ。疑いのまなざしは4年後の現在、驚きの表情に変わった。
コードネーム『D1』、VW自慢のニューセダンは夢ではなかったのだ。ウオルフスブルグでトップの座にいた『パサート』を押しのけ、 来年の4月にはドイツで販売が開始される。日本導入は2002年末になる見込み。
価格はまだ発表されていないが、他社の高級車と比べたらかなりリーズナブルになると言われている。また正式な市販車名も未発表だ。