ケンウッドは次世代の通信規格である『ブルートゥース』の開発を進めているが、同システムを利用した車載機器の評価を行うための開発プラットフォームを試作し、自動車メーカーなどを中心に100台限定でリースする方針を明らかにした。
ブルートゥースは高速通信が可能なことから、カーナビやオーディオ、車載PCなどへの利用が考えられているが、これまでは車載機器の開発・評価用のプラットフォームがなく、ノートパソコンなどを車内に持ち込んで実験を行っていた。
今回試作された『KDC-MX700bti』と呼ばれる機器は、車室内でのブルートゥース機器を用いたアプリケーション開発を目的としたテストベッドとして設計されており、カーオーディオ用の1DINサイズと小型化にも成功している。背面にPCMCIAに対応したカードスロットを設け、そこにブルートゥース対応のLANカードを挿入することで、携帯電話などの他のブルートゥース機器との無線通信リンクを可能とする。
価格は180万円と非常に高額だが、この機器を利用することで車載機の開発がより急ピッチで進むとゲンウッドでは説明している。