新型車『フィット』は『ロゴ』と比べて全長が45mm延長され、大きな室内スペースを確保している。室内空間の全長は120mmも延長されている。
そうした理由は、エクステリアを担当した山岸政彦デザイナーによると、国内のマーケティング部門からワゴンのようなスペースユーティリティを重視したパッケージングにして欲しいと要望があったからだという。「ZENSHIN・キャビンフォルム」という低床、超ショートノーズのスタイル、そしてAピラーに設けられた小さな三角窓によってミニバン的なユーティリティを表現している。
一方で「ホンダらしいカッコ良さ」を表現するためにリアクォーターのウインドウには三次曲面ガラスを採用して、Cピラーから後ろにかけてを強く絞り込んでいる。後ろから見たときの「台形感」を出し、力強さを表現するためだ。
またこの絞り込みは結果として空力性能をアップさせ、23km/リットルという低燃費にも貢献している。ちなみにこのサイドウインドウのグラフィックスは『キャパ』に似ているが、これは担当者が同じだから、ということだ。