【ASV成果報告会 Vol. 2】スバルの居眠り運転防止は完璧すぎる!

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【ASV成果報告会 Vol. 2】スバルの居眠り運転防止は完璧すぎる!
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23日、国土交通省は『第2期先進安全自動車(ASV)推進計画の成果報告会』を開催した。1996年から5カ年計画で進められてきたASV技術の実験結果について、各メーカーの担当者や学識経験者が説明するもので、今後の自動車技術を左右するだけに聴講者の関心も高かった。以下、発表順で成果報告の詳細をお伝えする。

スバルは、アクティブセーフティの進化を目指してASV開発を行ってきたが、中心となる技術は人間と同じように左右二つの目(CCDカメラ)で、道路環境や運転者の状態をチェックするという“ステレオ画像認識技術”だ。

センターラインや周囲のクルマの状況を撮影し、コンピューターで瞬時に画像処理することで、自車の走行状況を把握していく。ステアリングの操作などが単調になり、センターラインが不自然に揺れる蛇行現象をカメラの映像で確認した場合、ドライバーが居眠り状態にあると判断、注意を喚起する。この場合、インパネ内部に“ふらつき”を知らせる警報ランプを灯すとともに、ブザーで警告。エアコンからは柑橘系の香りを噴出させてドライバーの覚醒を促すという。

実験の結果、これらのシステムは正常に動作し、居眠り運転の防止に役立つことは明らかになった。今後の課題としては運動量の小さな蛇行にも対処できるようにシステムの精度を向上することや、覚醒を適切に促すことのできる手段の確立があげられる。また、ドライバーがシステムに過信して、疲労時の運転を避けなくなるという問題点があり、社会的な啓蒙活動の必要性が考えられる。

《石田真一》

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