フォードは北米すべてのディーラーで新車購入者に対し、子どもの識別キットを無料で配付する、と発表した。このプログラムは「コミットメント・ツー・キッズ」と名付けられたもので、「行方不明、誘拐された子どものためのナショナルセンター」との提携。子どもの誘拐が多いアメリカならではのサービスで、キットには指紋、写真、血液型その他の子どもを特定するためのものが含まれている。
警察でも配付を行ったりしてすべての親に勧められている識別キットだが、自動車ディーラーが配付を行うのは初めて。
ただし、フォードではブルーオーバルと呼ばれるディーラー網を作り上げており、今回キットが配付されるのはこのブルーオーバルに参加しているディーラーのみ。ブルーオーバル傘下のディーラーはフォードからの卸売り価格が安くなる、などの特典があり、現在70%のディーラーが加盟している。しかしメーカーによるディーラーの囲い込み、との批判もあり、今回のプログラムもディーラー差別につながる、という批判も。