アメリカ道路交通安全局は11日、ダイムラー・クライスラーの販売するライトトラック、ダッジ『ラム』のボンネットの留め金に不具合があるとして、1994年から1999年に製造された約70万1000台の回収を命じた。また、カミンズ社製のディーゼルエンジンを搭載したモデルについてはスロットルケーブルに不具合があることが判明。こちらについても1994年から1996年に掛けて製造された1万5000台の回収を命じている。
前者のケースでは塩化ナトリウムが凍結防止剤として使用されることの多いアメリカ北東部と中西部で問題が多発していることから発覚した。道路に撒かれた塩分がボディに付着したままになっていると、錆止め加工を施していないバネが徐々に腐食していき、ボンネットを閉めたままにすることができなくなるという。また、後者のケースではスロットルケーブが磨耗して切断し、エンジンが掛からなくなる。
すでにダイクラでは該当するユーザーにリコールの案内を送付しており、NHTSAに対しても2月には事態を報告していた。ところが発表は4月に入ってからとなってしまった。なぜ発表が遅れたのかは明らかにされていない。