トヨタ『エスティマ』をはじめとするライバルの多くがスライドドアを左右両方に配置しているが、新型『ステップワゴン』では左側にしかスライドドアを持っていない。これは小さい子どもが乗車することを考えたときの安全性というよりはコストの面での制約によるものらしい。
「もちろん様々なパターンを実際に作って検討しました」と語る池田二郎アシスタントチーフデザイナーによると、両側にスライドドアをつけると車両本体価格で約10万円の上乗せになってしまうらしい。さらに重量増による燃費の悪化もさけられない。新燃費基準をクリアすることも重要なテーマだったステップワゴンにとって、片側だけのスライドドアというのが最善の結論だったようだ。