ホンダは26日、電気自動車など環境対応車を使った車両共同利用システムの研究開発をシンガポールで4月から開始すると発表した。早期実用化に向けて専門の新会社も現地に設立した。
車両の共同利用システムはトヨタ自動車や日産自動車も超小型の電気自動車を使って国内を中心に実証実験に取り組んでいる。ホンダは電気自動車に加え、ハイブリッド車や電動アシスト自転車も活用したシステム「ICVS(インテリジェント・コミュニティビークル・システム)」の実証実験を国内や米国で展開している。
シンガポールは環境対応の面から車両購入や使用に関して厳しい規制があることで有名。利便性を損なわず環境負荷の低減も図るという共同利用システムの狙いに国情が合致するため、同国での早期実用化をめざす。