世界ラリー選手権(WRC)第3戦のラリー・ド・ポルトガルは11日、ポルト北方約100kmで最終レグ(第3レグ)の308.82kmを行ない、マキネン(三菱)が3日間のSS合計タイム3時間46分42秒1で今シーズン2度目の優勝。WRCデビュー100戦目を勝利で飾った。2位はサインツ(フォード)で8秒6遅れ。3位はグロンホルム(プジョー)だった。
天気はいくぶん回復したが泥沼のようなコース。最終日最初のステージSS20は15cm以上のワダチが出来てしまいキャンセルになったほど。サインツはコース端を避け、オフィシャルカーのワダチをたどる正攻法。これに対してマキネンは、大きな石が泥に埋まっているかも知れないコースを左右いっぱいに使い、リスクを冒しながら勝利をつかんだ。「私はマキネンとのファイトに満足し、楽しんだ。これがラリーなんだ」とサインツ。
3位のグロンホルムと4位のバーンズとの争いも熾烈だった。山田剛正STI社長が「ヤング・スバルドライバーには難しいラリーだった。モチベーションは上がっているので次には勝ちに行く」と語り、スピラーSWRT監督は「先行車以外は走行が困難な条件だった。バーンズが3ポイント取ってくれたのは有り難い」と、次回に期す。