今シーズンも残すところ3レースとなり、前人未踏の3年連続ワールドチャンピオンを目指すミカ・ハッキネン(マクラーレン)に力強い援軍が現れた。この時期にきてやっとマクラーレンがチームオーダーを発令し、デイビッド・クルサードがサポートに回りそうなのだ。
チーム関係者らの話によると首脳陣とドライバーを集めたミーティングが開かれ、その場で、ライバルのミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の追撃をかわすべく、クルサードはハッキネンを援護するよう求められたという。
一時は初のワールドチャンピオンを狙っていたクルサードだったが、0周リタイアに終わったイタリアGPでチームメイトとの差は19ポイントに広がり、事実上タイトル獲得の可能性は無くなってしまった。残り3戦、激しいタイトル争いはハッキネン対シューマッハの一騎討ちだけでなく、セカンドドライバー同士のアシスト力も試されることになる。