地球温暖化対策でこれまでことごとく対立してきた環境庁と通産省は、来年度に3つの温暖化防止施策の共同プロジェクトを実施することを決めた。
共同で実施するのは二酸化炭素削減・固定化などの温暖化防止技術の開発・実用化の支援、自治体や民間企業の温暖化対策への補助、温暖化防止の教育と省エネ教育の融合の3つ。地球温暖化対策では、これまで両省庁は主導権争いから対立を続け、縦割り省庁の代表格にもなっていたが、今回初めて共同で施策を実施することになった。
この背景には、通産省OBの川口環境庁長官の力が大きく影響したと見られる。ただ、今後共同プロジェクトを実施していくに当たって、詳細を詰めていくと形だけ共同で、中身はバラバラということにもなりかねない。