平田運輸は、環境省が主催する「2025年度 気候変動アクション環境大臣表彰」の「先進導入・積極実践部門(緩和分野)」において、「気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞したと発表した。
気候変動アクション環境大臣表彰は、気候変動対策の推進に顕著な成果をあげた個人や団体を環境省が毎年度表彰する制度だ。温室効果ガスの排出削減や地域・産業の脱炭素化に役立つ優れた取組を広く紹介し、国内全体での対策の加速を目的としている。
平田運輸が受賞した取組は「Ecogistics Project」と呼ばれるもので、既存トラックの運行に再生資源物の回収(復路)を組み込み、空荷を削減することでCO2排出量を抑制する取組だ。
具体的には、往路で製品を納品し、復路で再生資源物を回収することで空荷運行を削減する。追加運行を発生させず、効率性とCO2削減を同時に実現している点が特徴だ。さらに、CO2削減量を可視化し、参画企業へカーボンオフセット・クレジットを付与する仕組みを導入している。
この仕組みは、産業界の脱炭素化を促す新しい物流モデルとして高く評価された。
平田運輸は、物流事業がCO2排出と切り離せないという現実を受け止め、環境負荷の低減に向けた取組を今後も着実に進めていく。輸送効率の向上や資源循環の仕組みづくりを通じ、事業活動に伴う環境負荷の軽減に努め、持続可能な物流の実現に貢献していく方針だ。




