【ホンダF1ストーキング】完璧ジャック、台風の目リカルド

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デビュー以来最高の6番手グリッドからスタートしたリカルド・ゾンタは先行するフェラーリに迫るが、急減速したミハエル・シューマッハを避けきれず追突、シューマッハはスピンしてしまった。「いいスタートが切れた。ぐんぐん加速していったらシューマッハが1コーナーの進入でほとんど止まりそうなほど減速していた。フルブレーキをかけたんだけどどうしようもなかった……」とはリカルド本人の弁。

「リカルドのスタートは、ちょっと張り切りすぎたね」とはチームメイトのジャック・ビルヌーブのコメント。それをきっかけに発生した多重クラッシュを避けるためにBARホンダの2台はコース外へ、ジャック15位、 リカルド17位と順位を落とす。リカルドは事故原因を作ったとして10秒のピットストップペナルティ、いったん13位まであげた順位を15位に下げる。

フルタンクでスタートしたジャックはピットインをできるだけ遅らせる作戦。予定周回が近付いたときに、前後との差が接近していたため2周ピットインを遅らせることにした。本田技術研究所の保坂武文マネージング・ダイレクターは「我々のエンジンは燃費が良く、加えて燃料残量の計測装置の精度が高かったおかげで、予定より2周ピットインを遅らせられました」という。ライバルたちがピットインする間、燃料に余裕のあったビルヌーブはペースを速めて4番手につけた。

ジャックは49周目にピットへ、そして順位をキープしてコースイン、そのままチェッカーを受けた。「この作戦は完璧だった」とジャック。「前が空いた途端にどんどん飛ばせたのが勝因だった。ほとんどフルタンクだったから事故で順位を落としてから前を抜くのは大変だったけどね。特にハイドフェルド(プロスト)をパスする為には、ピットインまで待たなければならなかった」

リカルドは事故直後から水温が上昇するトラブルに悩まされ、59周目にリタイアしてしまう。保坂武文マネージング・ダイレクターは「リカルドは週末を通して絶好調だっただけに、今日の結果は残念」という。

《高木啓》

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