自動車メーカーの春闘交渉が15日妥結し、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業など主要メーカーの4月からの賃金と夏・冬のボーナスが決まった。
カルロス・ゴーン氏の指揮のもと経営立て直しに取り組んでいる日産自動車の賃上げ額は6500円で、従来賃金にくらべると500円のベースアップ。この“500円”というベアは、業績が堅調なトヨタ、本田なみのレベルであり日産としては予想外の好回答。
日産は、業績低迷を理由に2年連続のベアゼロとなる可能性が高かったが「2000年度連結黒字化を達成するには社内が一丸となることが必要」という経営側の判断でベアに踏み切った。
日産の組合員にとって暗い話題ばかりだったこの1年のなかで、今回の春闘結果は唯一の明るいニュースといえそうだ。