ホンダとヤマハがバイク共同でバイクをトラック輸送していることが明らかになった。今年4月から、ヤマハのトラックにホンダのバイクが同乗して、静岡県の工場から高知県の販売店に輸送されているという。
ホンダ(H)とヤマハ(Y)はかつて、原付バイクで激しい販売競争を繰り広げた経験がある。これは後年になって「HY戦争」と呼ばれており、これに破れたヤマハは、「無謀な争いは、企業としての体力を弱めるだけ」ということを教訓のようにしている。
戦争相手の“実弾”の輸送を手伝うということは、「HY戦争」の当時からすると隔世の感がある。
さらに、「スズキとカワサキを含めたバイクメーカー4社で共同輸送を検討している」という情報もある。バイクの販売に行き詰まりの感が漂う中、物流のコストダウンという方法で各社は経営の効率化を図ろうとしている。