米国でのサブプライムローンに端を欲した経済不安は、円高をやや推進する結果となった。しかし従来から「日本政府は不当に円の価値を安く抑えている」と主張して来たビッグ3は、さらなる円高を求めて政府に交渉中だ。
UAWとの交渉時間切れによるストを6時間で回避したクライスラーグループだが、UAWと妥結に合意するや否や、いくつかのモデルの継続廃止、ひいてはジョブカットに言及した。
水曜日の午前11時を期限と定めた労使交渉がまとまらず、一部ストに突入したクライスラーグループのUAW組合員だが、結局数時間後に今後4年の締結事項が決定し、ストは回避された。ただし締結は一時的なもので、今後も継続的な話し合いが続けられる。
GMの労使闘争の末のストライキは2日間で幕を閉じたが、今度はクライスラーでストの可能性が出て来た。経営が変わったクライスラーグループでは、UAW組合員が新たな労働契約を結ぶよう会社側に要請、水曜日を返答の期限と定めた。
9月のアメリカでの新車販売は、新年度モデルの発表を前に低調さが目立った。特に販売台数の落ち込みが目立ったのはフォードモーターで、昨年同月比でなんと21%減となった。GMは4%増、クライスラーグループは5%減だが、クライスラーでは「新モデル発売前の時期で減少は織り込み済み」と楽観的だ。
クライスラーが「発明」したポピュラー車種であるミニバンにも、新しい工夫が見られる。08年モデル『タウン&カントリー』は、より精悍になったスタイリングもさることながら、シートアレンジで他との差別化を図る。
クライスラーの「かゆいところに手が届くようなアイデア」は、ピックアップトラックにも見られる。08年モデルのダッジ『ラム1500』のユニークな工夫は、なんとリアシート下に収納されたダッジブランドバスケットにあった。
米ニューヨークを本拠に活動する超能力者4人組、「ファンタスティック4」が高速長距離移動に用いる『ファンタスティカー』の開発・製作に、ダッジが協力していることが明らかになった。“カー”というものの飛行ビークルである。
クライスラーがこの秋、08年モデルとして発表するミニバン、SUV、ピックアップトラックなどの特徴は、細かなマーケットリサーチに基づいて作られた多彩なシートアレンジ、ストレージなどの行き届いたアイデアにある。
クライスラーは、ダッジ『チャレンジャー』の市販モデルを来年2月のシカゴモーターショーで発表することを明らかにした。ただし発売開始時期については未定。
クライスラーグループは14日、SUVを中心に計36万9000台をリコールすると発表した。ブレーキシステム、ドアラッチ、ロックに問題があるという。
トヨタ自動車初の外国人取締役としてこの6月に専務に就任したばかりのジム・プレス北米トヨタ社長(60)が14日に退任、米クライスラーの副会長兼社長に転じることになった。
北米トヨタ社長だったジェームズ・プレス氏の引き抜き、という驚きを業界に与えたクライスラーが、新体制を発表した。会長兼CEOのボブ・ナルデリ氏は変わらず、プレス氏は副会長兼社長に就任する。またトム・ラソーダ氏もプレス氏と同じ、副会長兼社長職。
北米トヨタ自動車のCOO兼社長、ジム・プレス氏が、突然トヨタを辞任しクライスラーへ移籍すると発表され、業界内でも大きな驚きをもって迎えられている。
クライスラーLLC(クライスラーグループ)は6日、ジェイムス・プレスが副会長兼社長に就任すると発表した。トヨタモーターノースアメリカの現社長兼トヨタ自動車専務取締役からの転身。14日付でトヨタを退任する。