SUVに対する批判が相次ぐ中、パワーモンスターで燃費が悪いクルマの代表、ハマー『H2』の販売が順調だ。9月までの販売台数は2万2154台で、昨年同期と比べて4500台ほどのアップ。しかもこの数字は、アメリカで現在販売されている「もっとも環境にやさしいクルマ」であるハイブリッド・トヨタ『プリウス』、ホンダ『インサイト』の両モデルの合計よりも大きい。
トヨタ自動車が1日発表した新型『プリウス』は、電気モーターの出力を1.5倍に引き上げるなど加速性能を大幅に向上させたが、燃費も旧モデルのリットル当たり31km(10・15モード)に対して約15%改善、リットル当たり35.5kmとした。市販されているハイブリッド車ではホンダの『インサイト』を上回る世界最高となった。
ホンダは1日、『NSX』『インサイト』『S2000』といった少量生産モデルの組み立てを、栃木製作所高根沢工場から鈴鹿製作所に移管する、と発表した(既報)。高根沢工場は、栃木研究所の1施設として活用することになり、同工場での量産車の生産は、2004年夏をめどに終了する。
ホンダは1日、『NSX』『インサイト』『S2000』など少量生産車種の生産を、2004年夏に現在の栃木製作所高根沢工場から鈴鹿製作所に移管すると発表した。鈴鹿では専用ラインを新設、エンジンから最終組立までの一貫生産体制を構築して少量生産車の効率化を推進する。投資額は数10億円の見込み。
たとえば売れ筋のリッタークラスでATを指定すると、5月22日現在のトップはホンダ『インサイト』で23.54 km/リットル、2位はホンダ『フィット』の15.23 km/リットルが続き、最低値はローバー『ミニ』の11.24 km/リットルという結果となった。
国土交通省は28日、『燃費の良いガソリン乗用車ベスト10』を公表した。小型車ではホンダ『インサイト』、トヨタ『プリウス』などハイブリッド車が上位を独占。軽自動車ではダイハツ『ミラ』が昨年のトップであるスズキ『アルト』を抜いて1位になった。
アメリカのエネルギー省と環境保護庁は、2003年モデル自動車燃費ガイドを発行した。1位と2位をホンダ『インサイト』のMTモデル、CVTモデルが独占。トヨタ『プリウス』は3位となった。
ホンダ『インサイト』、トヨタ『プリウス』に続きホンダの『シビック』ハイブリッドが投入されたアメリカ市場。今後フォードなどもハイブリッドに参入予定で、マーケットはますますホットになる。
アメリカではブッシュ政権がハイブリッドカー及び燃料電池車を購入した人々に対し、大幅な税金控除を行うことを提案している。
機械産業記念事業財団では、TEPIAプラザ1階(東京都港区北青山)において、3月22日(金)まで、「豊かなエコライフの実現に向けて---循環型社会を目指す新技術展 PART.II」を開催している。