先月発売したばかりのホンダのハイブリッド車『インサイト』が2月の車名別新車販売で軽自動車を除く登録車で10位、総合順位でも18位に食い込んだ。
日本自動車販売協会連合会が5日発表した2月の登録車車名別販売ランキングによると、ホンダの新型ハイブリッド『インサイト』は4906台で10位となった。
景気後退の影響から世界市場で新車の販売が落ち込んでいる中、ドイツの自動車工業会によると、2月の国内新車販売台数が前年同月比22%増の27万7800台の大幅に増加したという。
オートックワンが発表した2月の新車見積依頼月間ランキングによると、トップは、ホンダの新型ハイブリッドカー『インサイト』が初登場1位となった。2位は『フィット』、3位が『フリード』と、1 - 3位をホンダが独占した。
ハイブリッドのネームバリューと、価格や燃費といった経済性という、『インサイト』における二大長所を一旦脇においても、好感をもてる箇所が2つあった。
予想したよりも、拍子抜けするほど普通のクルマだった。いろんな意味で、いい意味で。『プリウス』が半分電気自動車みたいなハイブリッド車であるのに対し、インサイトは運転感覚においてはハイブリッド車であることをほとんど意識させない。
私がこの『インサイト』で食いついちゃったのは、デザインでもハイブリッドシステムでもなく、「ティーチング機能」という、ドライバーの運転を採点してエコなドライビングを教えてくれるシステムだ。
スタイリングは確かに先進的な香りのするものだが、けして気負うことなくハイブリッド生活に溶け込めそうな自然体であることがインサイトの特徴だと思う。
『インサイト』は「ハイブリッドカーであること」の、ユーザーエクスペリエンスが薄い。モーターの存在感が希薄で、できのいいエンジンの影にひっそりと寄り添っている。このクルマがエコカーであることを実感するのは、交差点でアイドリングストップした時くらい。
初代インサイトは、当時世界最高の燃費を出すだけの、技術者自己満足の塊ヨロシクの2人乗り。だから今回登場した新型インサイトは、リアシート狭いけれど、そりゃ、ドジな私は毎回乗り込むときにアタマをぶつけるけれど、上出来な5人乗りだと思うわけです。
初代『インサイト』のオーナーである僕からすれば、新しいインサイトがデビューしたことで、自分のクルマが旧型になってしまうことは複雑なものがある。しかし、実際にのってみた新型インサイトは、予想していたよりもはるかに完成度が高く良いクルマに仕上がっていた。
デビューから1か月たらずで1万5000台。ホンダ『インサイト』人気の理由は、「200万円以下のハイブリッド専用車」というわかりやすさにあると思う。価格をウリにした新型車は、僕の記憶ではほとんど売れているからだ。
ホンダが伊東孝紳専務を社長に昇格させる新体制を発表してから一夜が明けたが、早くも“ご祝儀”的な明るいニュースが紙面を飾っている。
ホンダの次期社長に内定した伊東孝紳専務は23日、東京の本社で福井威夫社長とともに記者会見した。
トヨタ『プリウス』のオーダー受付けは、今週末をめどに終了することが、複数のトヨタ系ディーラーの話から明らかになった。一部ではすでにオーダーストップしている店舗もあるといい、オーダー受付け終了後は、各ディーラーに残る在庫ぶんの販売で対応するという。